浅田真央さん 『トリプルアクセル』を跳べる時・跳べない時の身体の使い方の違いについて

昨日の夜(4月10日)に浅田真央さんがブログにてフィギュアスケートを引退することを発表されましたね。

フィギュアスケート界のスターが引退。

いつも見ていた選手が次からは見れなくなると、見ている私達も寂しくなりますね。

女子フィギュアスケートは来年の平昌オリンピックの枠も2になってしまいましたし、少し元気がありませんが、今頑張っている選手、応援している観客、TVで見ている人達が盛り上げていきたいですね。


浅田真央さんの代名詞と言えば、『トリプルアクセル』ですが、バンクーバーのショート、フリー、ソチのフリーなどでは、完成度の高いジャンプを披露していましたが、ソチのショートやソチオリンピック以降では『トリプルアクセル』が跳べない低迷期もありましたね。


浅田選手は確か中学生(14歳くらい?)~ソチオリンピックくらいまではずっとトップを争う存在だったと思います。

しかし、1年?休養してから、なかなか思うようなスケーティングができませんでした。

その中でも、大一番のソチオリンピックのショートプログラムでは『トリプルアクセル』が失敗してしまい、順位を伸ばすことができませんでした。


この跳べる、跳べないとは、どのような違いがあるのかを、身体の使い方の観点から紐解いていきたいと思います。

昨日のブログでも大腰筋という筋肉が出てきましたが、大腰筋も関係しています。


実際に画像を比較しながら見ていきましょう。

左の図はソチのショートの画像(失敗)です。右の図がソチのフリーの画像(成功)です。

左の画像では、骨盤を十分に起こす(立てる・前傾)させることができていないことと、膝が足のつま先の方に出てしまい、スネの角度が氷と垂直になっていませんね。

右の画像では骨盤を起こす(立てる・前傾)させることができており、膝が踵の真上に乗っており、スネの角度が氷と垂直に保たれています。


2つの画像を分析すると、これくらいの差がありますが、失敗した時の画像では十分に大腰筋を効かせられていないことと、膝に体重がかかってしまっているので、モモの前の筋肉(大腿四頭筋)に力が入ってしまい、身体を固めてしまいやすい状態になっています。

ジャンプの時は特に全身を使って力いっぱい跳びますから、ちょっとしたブレがバランスに影響を及ぼし、失敗に繋がります。


成功した時の画像では、骨盤を起こす(立てる・前傾)させることができているので、大腰筋をしっかりと効かせることができています。

そして、膝が踵の真上に乗っており、スネの角度が氷と垂直に保たれているということは、膝に負担がかからず、股関節を使えることで大きな力を使わずにバランスがとれ、身体を固める要素がほとんど出なくなり、ジャンプが成功しやすい状態を作れていると考えます。


今回のこの2つの画像(演技)はそちらもソチオリンピックです。

ショートが終わって、次の日はフリーという日程の中で、これだけの修正をできるというのは、基礎の身体の状態、基礎の技術ができているからに他ならないと思います。


今回は『トリプルアクセル』の跳べる時・跳べない時について書きましたが、動画を見ているとジャンプの時だけでなく、演技中のスケーティングしている時にもそういう傾向が見られていました。

なので、スケーティングしている間から、膝を使ってしまい、背骨を固めてしまっていたことが考えられます。


浅田選手は左膝に故障を抱えていたみたいなので、おそらくこういう滑りになっていたのが関係しているのではないかと思います。(ジャンプの時の軸足‐ジャンプも着地も)


浅田選手ほどのトップスケーターでも、調子が良い時、悪い時というのはあります。

調子が良い、悪いなりには、必ず何か原因があります。


そして、何かを身に付けようとして練習していてなかなかできない時もありますが、それがスキル(技術)が足りないからなのか、フィジカル(身体)の状態がそれをするのに足りていない、その動きができないのかを考える必要も出てきます。


でも、常に身体の状態が整っているに越したことはないと思います。

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